適応障害

環境に適応することができず、様々な心身の症状が現れ、やがて社会生活に支障をきたすほどの状態になってしまうのが適応障害です。
原因の多くは生活環境の変化です。例えば、職場の異動、昇進、進学などが発症のきっかけとしてよく見受けられます。生活の変化やストレスのかかるイベントが生じてから1ヵ月以内に発症すると言われています。
うつ病と似ていますが、ストレス因がなければ適応障害は起こらず、ストレス因を軽減するため、環境の調整を図ることが根本的な治療となります。
ただ、現実社会では周りを変えることは難しいことが多いため、認知行動療法や問題解決療法などを行います。前者はストレスに上手に対処できるような考え方とそれに伴う行動の変化を促すものです。後者は現在抱えている問題と症状に焦点を当て、一緒に解決策を考えていく方法です。
社会生活上支障が出ている症状を薬物療法にて緩和させることも必要になることがあります。その場合には抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などを使用する事が多いです。