統合失調症
考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。100人に1人がかかる病気であり、決して特殊な病気ではありません。脳内の神経伝達物質神経のバランスが崩れる事が関係しているのではないか、といわれています。
症状は大きく分けて「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」にわけられます。
周りに誰もいないのに悪口や命令が聞こえる「幻聴」や、客観的事実はないのに「TVで自分の事が話題になっている」「監視されている」などと、自分で強く確信している「妄想」などが、陽性症状として特徴的です。
陰性症状としては、喜怒哀楽の表現が乏しくなる(感情鈍麻や平板化)、意欲がわかない(意欲・自発性の欠如)、他者とコミュニケーションをとらなくなる(社会的引きこもり)などがあります。
また、記憶力の低下、集中力の低下、判断能力の低下などの認知機能障害も認める事もあります。
治療としては抗精神病薬による薬物療法が第一選択となります。また、心理教育などで病気や薬剤の情報や理解を得ることも重要です。
病状によってその他精神科リハビリテーション(ディケア、作業療法、SSTなど)も並行して行います。