認知症
認知症は、かつては痴呆という名前で広く知られていた病気です。脳の働きの中の認知機能と呼ばれる、物事を記憶する、考える、判断するなどの機能が低下し、日常生活に支障をきたしてしまったことのことを指します。
一般的なもの忘れと混同されがちですが、もの忘れはある出来事のうちの一部を忘れてしまうのに対して、認知症では、物事全体を忘れてしまいます。頻繁に同じ事を何度も聞く、何度もあっている人のことを忘れているなどの症状が見られる場合は、認知症の可能性があります。また、周辺症状(BPSD)とよばれる、認知症に伴って起こる気分の落ち込み、性格の変化。幻覚、妄想などが見られる事があります。
根本的な治療が困難な認知症と治療可能な認知症があり、まずはしっかりと診断をつける事が重要となります。治療としては薬物療法と非薬物療法(適切なケア、環境調節など)を組み合わせて行います。