ADHD

ADHDは注意欠如多動症と言われ、「不注意(活動に集中できない・気が散り易い・物をなくしやすい、など)」と「多動・衝動性(じっとしていられない・待つ事が苦手で人の邪魔をしてしまう、など)」を主な特徴とする発達障害の概念の1つです。それらの問題が生活や学業などに悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続している事と定義されます。
原因はまだはっきりしておらず、遺伝的要素、周産期の問題、環境要因等が複雑に絡み合って症状が現れるとされています。
不注意や衝動性で失敗体験を重ねると、「どんなにがんばっても上手く行かない自分」という否定的な自己イメージを持ちやすくなり、他の精神疾患を発症する危険もあります。
治療の基本は、本人や周囲の人間が行動特性を理解し、行動をコントロールして適切な行動をとれるようにする事です。また、現在は抗ADHD薬も数種類利用できるようになり、症状の特徴に合わせた選択が行われます。